ブログこまち~NHK秋田アナ・キャス便り~

2022年07月29日 (金)

秋田・自転車めぐり(出会い編)【高井伴明】

前回、青森県との境まで自転車で行ったことを書きました。

こちらは、県境の海のようすです。

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そのあと、さらに自転車で北上しました。

行けるところまで行ったあと、列車(五能線)に自転車を積み、秋田方面へ戻るという作戦です。

すると、前に歩いている人を発見。

白髪で、年齢は60歳前後。軽装ですが、リュックを背負っていて旅行者のようです。

薄暗い時間に、たった一人だったこともあり、少し違和感を持ちました。

その方を追い抜いて、駅に到着。

次に来る列車に乗らないと、そのあと2時間ぐらい待つことになります。

追い抜いた先ほどの白髪の方がやってきました。

同じ列車で帰るのかと思っていたら、なんと、さらに歩いていくではないですか。

日が暮れようとしているのに!

私は、直感的に、認知症の方で、徘徊しているのではと思いました。

そこで、自転車で追いかけて、声をかけることにしました。

「すみません、どこへ行かれるんですか?(ちゃんとした答えは返ってこないかも…)」

するとスラスラとお返事がありました。

内容を要約すると「新潟から青森まで、列車を使わず、徒歩で行く旅なんだ」とのこと。

足取りもしっかりしていますし、方向も問題ありません。

私は、ビックリしたのとともに、ホッとして、元の駅に戻りました。

それにしても、徒歩で、新潟から青森までとは…。

帰りの列車「リゾートしらかみ」で、絶景を眺めながら、上には上があるものだなと、思いを巡らせました。

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