秋田・自転車めぐり(能代・八峰編)【高井伴明】
今回は、自転車のパンクを修理し、改めて青森県境を目指します。
出発はJR能代駅ですが、なんと、駅のホームにバスケットゴールがあるんですよ。
さすがバスケの街!
訪れた方は、ワクワクしますよね。
パンクのおかげ?で、時間に余裕ができたため、日本最大級の松林「風の松原」の横を通り「はまなす展望台」へ。
高さ27メートルから北を望むと、奥に白神山地の白い頂が見えました。
前日よりすっきりと晴れたので、やはりパンクしてよかったのかもしれません!
いよいよ沿岸最北の八峰町です。
こちらも、白いものが見えました。
特産品の梨の畑で、真っ白な花が、青空を背に咲き誇っていたんです。
果樹園の方は、実がたくさんなるように、花に花粉をつける作業に追われていました。
雨が降っても風が強くてもできないので、おだやかな晴天の日は大忙しなんです。
県境が近づき、少し登りに入ると、ふいに見晴らしのいい場所が。
今回お勧めしたいスポット「鹿の浦展望台」です。
荒々しい岩場と打ち寄せる波に、しばし見入ってしまいます。
突き出た場所のためか、海には、性質が異なる海水がぶつかってできる潮目ができていました。
天気でいうところの前線ですね。
青空のもと、海にのびるようすは、なんだか映画のワンシーンみたいです。
そのあと、えも言われぬインパクトがあったのがもう一つ、五能線の「第二小入川橋梁」です。
一瞬、現役の線路なのか?と疑ってしまうほど、人家のすぐ近くの高いところを線路が走っています。
高さは23メートル超、マンションの8階ぐらいとのこと。
すみません…、電車が来るまで1時間以上あったため、列車通過の撮影は、やむなく断念しました。
いよいよ人家が少なくなり、ふいに見えたのが、青森県の表示です。
いつの間にか県境に到達しました。
周りに本当に何もなかったため、拍子抜けした気持ちと、秋田県の沿岸を、南端から北端まで走破した満足感で、しばらくたたずみます。
小さな達成の積み重ねでしたが、大きな自信につながったと思います。
沿岸のようすがよく分かったうえに、想像以上に刺激をたくさんもらえた旅でした。