スペシャル

たかみな(前)総監督のお説教部屋‐秋元康‐

本日の呼び出しは AKB48グループ総合プロデューサー秋元康

たかみな「(前)総監督のお説教部屋、出張編でございます!いや、もうね、雰囲気がちょっとおかしいんですよ。ちょっと…私相当緊張してますからね。ここ来させてもらったの、フォトブック以来、ですね。きっとそろそろ、あの方が来て下さるんじゃないかと思うんですけど、いらっしゃいますかね?」

(ドアノック)

たかみな「はい、すみません。お願いします!」

秋元「よろしくお願いします」

たかみな「すみませんホント。竹刀なんて持ってる場合じゃないんですよ」

秋元「ははは。よろしくお願いします」

たかみな「お願いします。ハハハ!私この格好で、ここ来たくなかったですよ!」

秋元「ふふ。いいんじゃない?なかなか」

たかみな「よくないですよ。あの、フォトブック以来ですもん」

2人でじっくり話すことは あまりなく…

秋元「たかみなとこうやってゆっくり話すの、あんまりないもんな」

たかみな「なかなか、そうですね。ご飯の時もすごい、楽しいお話になっちゃうじゃないですか」

秋元「誰か呼ぼうって話になっちゃう」

たかみな「そうです、そうです。前田(敦子)とか指原(莉乃)とか、呼べば来るみたいな」

秋元「…説教部屋なんだろ?」

たかみな「いや、緊張するんですよね!改まって何話そうみたいなとこありますからね」

秋元「やっぱり、“リーダー論”を語ったほうがいいんじゃない?」

たかみな「嫌ですよ!さんざん語ってますよ、だって。あの、読んでくださいましたか?」

大反響の『リーダー論』

秋元「もちろん、もちろん」

たかみな「ホントですかー?」

秋元「読んだよ」

たかみな「秋元さん忙しいから」

秋元「うん、いやすごい、わかりやすくていいと思う」

たかみな「ホントですか、ありがとうございます」

秋元「ふふふ。何なんだよ」

チームA新公演「M.T.に捧ぐ」

たかみな「いやいや緊張するじゃないですかぁ。でも去年で一番焦ったのは、次のチームAの公演のタイトルが『M.T.に捧ぐ』っていう…」

秋元「うん」

たかみな「ホントに焦りました」

秋元「あっそう」

たかみな「何も知らなかったんで」

秋元「やっぱり、たかみなが卒業して、新しいAKB48をどうしようかなと思った時に、一番考えなきゃいけないのは“初心にかえる”ってことかなと思って」

たかみな「初心ですか」

5年6か月ぶりの新公演

秋元「そう。だから2005年の12月8日をもう一回やろう、と。誰もまだAKB48を知らない頃の自分たちに戻ってきたら面白いんじゃないかなと思って。そのためには新公演を作ろうと思ったの」

たかみな「ちょっと笑っちゃってるじゃないですか!何ですか今の笑い」

秋元「だってホラ…(笑)」

たかみな「だって相当ぶりですからね」

秋元「相当、5年6ヵ月ぶりらしいよ」

たかみな「えぇー!」

秋元「でしょ?」

たかみな「あの『目撃者』公演から」

秋元「そうそうそう」

たかみな「ハッハッハ!」

秋元「ずっと、作ってるのよ。作ってるんだけど」

たかみな「すごい数、そうですよね」

秋元「新公演も作ってるんだけども、書きかけて、書きかけて、止まってるわけ、いろいろ。だからまた新公演って言ってもまたやらないだろうな、と。だけど今回すっごい早く書いたの」

たかみな「スッゴイ早いですよね」

秋元「だってもう、『この日にとにかくスタッフ全員集めろ』って、その日に全曲あげるからって。本当に全曲あげた」

たかみな「フー!」

秋元「ね。やればできる子なんだよ!」

たかみな「いや、やればできる、秋元さんさすがなんですけど、じゃあこの5年6ヵ月は何だったのって(笑)」

秋元「何だったの?(笑)それは、『いつかやろう』っていうさ…」

たかみな「ハハハー!」

人生の意味は「目撃」すること

秋元「(笑)それで、新公演を作るときに何をテーマにしようかな、と。その時は、例えば“目撃者”のころは人生の意味っていうかさ」

たかみな「あの公演難しいですよね」

秋元「うん。人生の意味っていうのは色んなものを目撃していくことかなって思ったわけ。例えば僕の時代だと東京オリンピックを1964年に見たとか。父親に連れられてとか。あるいは万博を見たとか、行ったとか。例えば長嶋(茂雄)さんの引退試合を見たとか。そういうことがいっぱいあるわけじゃん。そうすると、多分2005年の12月8日の公演を、オレは見たんだとか、あるいは前田敦子を劇場で見たんだとかっていう、目撃するってことは本当素敵だなと思ったの」

たかみな「そうですね」

高橋みなみがいなくなったAKB48…

秋元「だから、あの時は“目撃者”っていうのをコンセプトに公演を作ったんだけども、今回は何がテーマかなって思ったけど、やっぱりさ、高橋みなみという人がいなくなったAKB48っていうものも、こういう形で出来るんだっていうことと、あるいは高橋みなみという人の存在がこうだった、“伝説の人”だからな」

たかみな「いやだって…(笑)嬉しかったんですけど、『捧ぐ』って言われたと時に、私死んじゃうんじゃないかって思いましたもん(笑)」

秋元「ふふふ」

たかみな「でも嬉しかったです。すっごいイイ曲で」

新公演を見守る高橋みなみ

たかみな「もう、見させてもらえるスケジュールになってるので」

秋元「そりゃもう、だって“たかみなに捧ぐ”わけだから、たかみながそこにいないと」

たかみな「ハハハハ!緊張しますよ!だってまず、チームAの初日に立ってないことがなかったじゃないですか。一回仕事で、一か月後に立ったんですけど、基本自分がそこ(ステージ)に立ってるのが当たり前だったので、見てるっていうのが…」

秋元「そう、だからやっぱりさ、コンサートって常にそこにいるわけだから自分がステージに立ってないAKB48ってなかなか見る機会ないじゃん」

自分がステージに立っていないAKB48

たかみな「変な話、泣いちゃいそうですね、なんか」

秋元「泣くよ!そりゃもう。多分初めの、暗転になったところで泣く」

たかみな「早い!(笑)暗転の間に何があったんだってなりますから!」

秋元「いやもう、暗転になったところで『これからアタシの知らないAKB48を見るんだな、チームAを見るんだな』っと思っただけで泣くと思う」

たかみな「そうですねー。で、小嶋(陽菜)さんが歌ってるの見て、ちょっと面白くなる」

秋元「ハハハ!」

たかみな「『小嶋さんがんばってるー』みたいな」

秋元「ま、小嶋さんがんばってほしいよね」

たかみな「がんばってほしいですよ」

秋元「小嶋さんはね、個人的なお願いなんだけど」

たかみな「あ、ぜひぜひ」

秋元「30歳までいてほしい」

たかみな「ハー!ハッハッハ!『やだ~』って多分言ってますよ(笑)」

秋元「言ってると思う」

秋元「でも、そこが、なんか小嶋さんのカッコいい所な気がする。つまり、別に個人仕事で好きなことやればいいわけじゃん。だけど時々ふらりとやって来て、なんかAKB48でいるってことが、カッコイイと思う。小嶋さんいくつになったんですか?って時に、何とか30越えしてほしいんだよな」

たかみな「あとじゃあ…」

秋元「もうちょっとだよ」

たかみな「わー!ヒドイヒドイ!秋元さん卒業させない気だ(笑)」

秋元「でもそうしたら、30歳を超えたら、ね?『小嶋さん、どうせなら40歳いこうよ!』と」

たかみな「伸びる、伸びるなー(笑)レジェンドだわ」

娘のような世代のメンバーと…

秋元「小嶋さん、だって、カッコイイじゃん。40歳で。もう結婚してもいいし、小嶋さんはもう好きなことしていいと。公演とかもほとんど出て来なくていいと。でも年に一回くらい、『え?今日小嶋さん出たの?』ってなったらさ、スゴイじゃん」

たかみな「そうですね。ユニット1曲だけ出て、帰っていく(笑)」

秋元「それで、そのうちに自分の娘ぐらいの世代の子と一緒にミュージックステーション出るっていうのが…」

たかみな「ブー!(笑)もう絶対、小嶋さん相当嫌がってますよこれ見て!」

秋元「だってさ、35、36歳になったらありうるだろ。17、18歳の子と」

たかみな「ありえますね、全然あります」

秋元「だけどそれが出来るのは小嶋陽菜しかいないからね」

たかみな「そうですね。開拓してって欲しい気持ちはありますけどね」

AKB48って大変…

たかみな「なんかこう、みんな大人になったなってシンプルに思って。10周年祭含め、久しぶりに卒業生に会って、やっぱりこの人たち(卒業生)がいたときって大変だったじゃないですか」

秋元「大変だよね」

たかみな「あははは!」

秋元「そりゃ、今でも大変だと思うよ。もうAKB48ってホント大変だよ!」

たかみな「大変ですよね」

秋元「何であんなに…だからね、よく『AKB48ってグループどうなんですか?』って言われると、何となく羊飼いを思い出すわけ」

たかみな「羊飼いですか!?」

羊飼いのように…

秋元「羊飼い。羊を追って、色んな草をはみながら山を越えて、羊飼いの人たちは羊たちを連れて行くわけじゃん」

たかみな「はい、連れて歩きますね」

秋元「だけど、多分想像するにさ、歩かない羊とか…」

たかみな「あっはっは!」

秋元「群れから離れて勝手なことする羊とかいっぱいいると思うの。それを鈴を鳴らしたりなんなりして、みんなでロープだか何だかでこうやりながら、少しずつこうやって(まとめて)いくわけでしょ、きっと」

たかみな「そうですね…(笑)」

秋元「なんかそれに近いでしょ」

たかみな「(笑)」

勝手なメンバーたちを まとめてきた高橋

秋元「だってAKB48グループのメンバーのさ、まぁ勝手なこと」

たかみな「いや本当に、思いますよ」

秋元「だからよくね、たかみなはそれをまとめてきて、時には怒り、時には泣き、時には諦め、時には鼓舞し、よくがんばって来たと思うよ」

たかみな「でもなんか、今振り返ると確かに自分でもよくやってたなと思うんですよ。みんなやっぱり、個性豊かだったし、“1列に歩くこと”が正解じゃないっていうのも、なんかナチュラルにわかってた、じゃないですけど。板野(友美)が勝手に金髪にしたりとか、前田が寿司の上しか食わないとか(笑)よくわかんないけど、色んな個性がめちゃくちゃだったじゃないですか。でも、なんか1個大きいライブとか、何かあったときにサラーッと集まってくるんですよね。それがだから面白い所だなって思いましたね」

協調性のない人たちが集まって…

秋元「やっぱりね、もともと協調性のない人たちなんだよね。つまり自分で何かを表現したいって人たちの集まりじゃん。だから品行方正に、模範的な生活を送れるわけがないのよ。で、その人たちが集まってるから、それはもうめちゃくちゃだと思うよ」

たかみな「ハハハ!」

秋元「本当にめちゃくちゃだと思う」

たかみな「秋元さんて、誰を一番、本当に怒りました?」

秋元「うーん…どうだろうな?」

たかみな「この10年のAKB48のなかで」

秋元さんが怒ったのは…?

秋元「それぞれ怒ってると思うよ。怒ってるっていうか、本当に怒るっていうよりも、『こうじゃないの、こうじゃないの』っていう、動かない羊をどうやってヨイショ、ヨイショ、こっちだよって言って。あるいは、全然群れからはぐれてる子を、コッチに連れてくるとかさ。それぞれに良い部分があって、それぞれに正解なんだよ。誰が間違いではないわけ。だけど誤解されたり、あるいは一緒に歩いていく歩幅が違ったりするじゃん。」

たかみな「なるほど。バランスを、羊飼いとして(笑)」

大変なのは現場…

秋元「そう。だけどそれは、僕は基本的には机の上のパソコンで、あるいは携帯とかスマホで指示してるわけだよ。大変なのはやっぱり現場だと思うよ。現場はマネージャー含めスタッフが大変だと思う。つまり、羊たちもどの人の言うことを聞いた方がいいかってだんだんわかってくるわけじゃん」

たかみな「知恵ついてきますよね」

秋元「そうすると、こうしたいってことがあった時に、このマネージャーに言っても無理だなと思うと直接、メールがきたりするわけ。でもそうするとこのマネージャーがいる存在理由がなくなっちゃうから、だから『こういう言い方をしてごらん』ってことでもう一回返すとかさ」

たかみな「うーん」

秋元「だから一時期は本当に、メールとかを多いとき3時間ぐらい打ってた時があるね」

秋元さんのアドレスがメンバーに流出…

たかみな「えー!それは1人相手にですか?」

秋元「いや、色んな(人に)。だって、さまざま来るんだもん」

たかみな「(笑)秋元さんて、相当、アドレス流出してますよね?」

秋元「そう、流出してる」

たかみな「そうなんですよ!やっぱり1期生だと、秋元さんとの距離も近いし、ご飯とかも行ったりするから、普通に連絡先も知ってるけども、ちょっと遠くなると秋元さんと話したことない子とかいるんですけど、でもどこかのツテで『秋元さんの連絡先を教えてください』とか、来たりとかしてどんどん…」

メンバーからの相談に…

秋元「だからそれもさ、気持ちはわかるじゃん。なかなか会えないからさ。だから『なぜ私は選抜入れないんでしょうか?』とかね、『何が足りないんでしょうか』とかってあるじゃん?それを、何がっていうんじゃなくて、それはさ、何がキッカケになるかわかんないじゃん。だから多分一番はヒントが欲しいんだね」

たかみな「そうですね」

秋元「それは、内山奈月みたいに『憲法覚えました』とかっていう事が面白いから、それが何かになったりするじゃん。例えば松井咲子とか森保(まどか)みたいにピアノがすごく上手ですとかって、それがキッカケかもしれないし。何でもいいんだけど、何かそういう事があれば『じゃあそこをこうしよう』とかさ」

「じたばた」しなさい

たかみな「なるほど。多分今の若い子たちってある意味で回転が速いじゃないですか。それは、がんばろう、がんばろうって思ってるんだけど、言い方アレですけど勝手に壁を感じて『もう自分はここまでなんだ』って思って割と早い段階で卒業していってしまったりとか。なんかあともうちょっと、秋元さんがね『夢ってもうちょっと手を伸ばすところにあるんだ』って言ってるけど、ホントもうちょっとの所で辞める子がすごく最近多いじゃないですか。で、やっぱヒントを求めてて、何かのキッカケがなっきーみたいに秋元さんの目に触れたりとか、色んなスタッフさんの目に触れて何かやってみようってなったりとかすると思うんですけど、今の若い子たちに、大ざっぱにヒントというか、挙げるとしたらなんですか?」

秋元「10周年(記念公演)のときにさ、メンバーやスタッフにも言ったつもりなんだけど、『ジタバタしなさい』ってことなんだよね。つまり僕らがさ、2005年にスタートしたときは、ジタバタしてたじゃん。いろんなことやって、いろんな…」

たかみな「おにぎり作って。ハハハ」

現場のスタッフたちは見ている

秋元「そう。おにぎり作ったりもういろんなことしてさ。バカにもされたし、叩かれもしたし。だけどそのジタバタの中で何かこう、うっすら光が見えたような気がするわけ。だけど今の、AKB48っていうのが大きなグループになってから入った人たちは、早くテレビに出たいと。あるいは早く選抜に入る、早く何かすれば私だって人気が出るんだっていう、近道を選ぶ。でも、研究生の頃、恵まれてない時にどれだけジタバタするかっていうことで。でもそうは言っても『秋元さん、見てないじゃないですか』ってよく言われるんだけど、確かに全部は見られないじゃん。だけどもマネージャーたちが見てる。だから日々の、どれだけ大事かっていうとさ、よく選抜会議をやるわけ。で、選抜会議をやってどうしようっていうと、だいたいまずマネージャー、あるいは支配人が、『今回の選抜こういうふうに行きたいです』『え?あの子はどうなの?』とか。僕の方から言う場合もあるし、でもマネージャーとか現場のスタッフがちゃんと見てるんだって」

たかみな「あの子がんばってますよっていう」

秋元「うん。だからそれを信じないとやっぱ難しいよね。信じる力。でもさ、振り返れば2005年の時にさ、たかみなはよく訳の分からない募集から応募しようと思ったよね?」

わけの分からない応募に募集する

たかみな「いやほんと、わけわかんない募集でした(笑)信じられるの秋元さんの写真だけでしたからね」

秋元「だってさ、多分あの時は僕の頭の中にしかないのよ。こういうグループになって、こういう公演を繰り返して、それが、出来れば野球やサッカーのように名古屋とか大阪とか福岡にも、新潟にもできたらいいなっていうのとかさ。だから誰にも分からないのに。でさ、急きょ集められて10月30日にオーディションやって、それでいきなりレッスンじゃない?」

たかみな「展開早かったですよね。よくわからないままやってましたもん」

秋元「ね。それで秋葉原の劇場連れて行かれたらブルーシートの貼ったホコリ臭い所に…」

たかみな「ホコリ臭くて(笑)」

秋元「まだ(劇場が)出来てないんだよな?」

たかみな「はい。増山加弥乃ちゃんのお母さんがみんなにマスクを配って、よく分かんない中でマスクをつけるっていう、ありましたね」

人生に重要なことは踏み出すこと

秋元「それは、なぜ信じていこうと思ったの?」

たかみな「いや、信じる信じないよりも、日々の目新しさに…面白かったですねやっぱり。でも出来ないことの方が多くて、自分に腹立ってたりしたんです。ダンスが出来ないなとか、みーちゃん(峯岸みなみ)とか板野(友美)とかダンスやってたから上手だしとかあったんですけど。なんか、環境が楽しかったんですよね。よく分かんないのが」

秋元「うん、だからなんか人生で重要なことはさ、踏み出すことだと思うんだよ。つまりあの時にたかみなも前田も板野もみんな踏み出したじゃん。踏み出して『こりゃアカン』と思ったら辞めればいいわけ。でも踏み出す前に『どんなもんだろうな?どんなもんだろうな?』と思って、チラシなりポスターを見て、しゅん巡して辞めた人はいっぱいいると思うよ」

たかみな「そうですね」

秋元「やっぱりこんな怪しげな、ね?ものはついて行けんと」

たかみな「怪しかったですよ、確かに(笑)」

秋元「でも、嫌だったら辞めればいい、とりあえず行ってみようっていうさ」

グループのセンター像

たかみな「グループのセンターって、今まで色んなメンバーいましたけど、これからの48グループのセンターってどういう人が?」

秋元「なんにも決めない方がいいと思う。それはだってさ、指原がセンターになるってことも面白いなって思う。一番初め指原が(大島)優子に勝った時にすごいなと、すごい時代が来たと思ったもん」

たかみな「おもしろかったですね」

秋元「すごいでしょ?」

たかみな「あれは、革命」

秋元「だって大島優子を超えるのが指原ってところが面白い」

たかみな「たしかに」

「ポスト○○」を考えるな

秋元「あれはやっぱ新しい時代のAKB48だと思う。だから誰が来るかはわからないし、逆に、その歴史だと思う。例えば、運営側あるいはプロデューサーである僕が、この子がセンターでこういう形がいいと思えば思うほどファンは『そうじゃないんだよ』っていう対抗馬を必ず作る。だからそれが競い合っておもしろいグループになっていくと思うし。スタッフにも言ってるのは、ポスト前田敦子、ポスト大島優子、ポスト高橋みなみっていう事を考えるなと。その人みたいなところに、そういうキャラの人を置こうと思ったら絶対、“たかみな”にはなれない。だから俺は、横山(由依)がすごく好きなのよ。横山って本当にしゃべり下手だなとか」

たかみな「ハッハッハッハ!」

秋元「もうね、あの子の頭がグルグル回ってるのもわかるのよ」

たかみな「わかります!ワーって」

秋元「『そういうわけで、今日は本当にありがとうございました』って言いながら『次、何を言おうかな、ちょっといいことも言わなアカンしなー』っていうのがさ」

たかみな「あははは!そうですね」

秋元「ね?それでいいんだと思うわけ」

高橋にとってこの10年間は何だった?

秋元「この10年間をたかみなが過ごしてさ、結局、何度も聞かれてると思うんだけど。何だった?この10年て言うのは」

たかみな「この10年ですか?本当にキレイな言い方をしたら青春とか色々ありますけど、もっと違う言葉を探してるんですよ。それは卒業の日に言いたいです。ずっと練ってます。だから秋元さんちょっと聞いてください。絞り出すんで」

秋元「俺は多分ね、何も言えないと思う」

たかみな「ハッ…(笑)」

秋元「考えてたことがあるんだろうけど、多分言葉にならないっていうのがたかみなの10年なのかなと思う」

たかみな「ヤメテください、秋元さん。いいこと言うの」

秋元「なんで(笑)」

たかみな「(何も)言えなくなっちゃうじゃないですか」

「背中言葉」に込めた意味

秋元「だってどう考えたって、“背中言葉”っていうのも、あれは多分たかみなが何も言えないだろうなと思ったわけ。何も言えないから、たかみなはいいんだそれで。たかみなはここを歩いてきた道で、背中でメッセージ伝えればそれでいいじゃないのっていうメッセージ」

たかみな「本当に素晴らしい楽曲なので歌い切りたい気持ちはたくさんなんですけど」

秋元「絶対歌い切れない(笑)」

たかみな「泣いて歌えない(笑)」

秋元「絶対ムリ。多分たかみなはもう1曲目で…」

たかみな「あははは!やだーもう」

秋元「1曲目で『あ、たかみな今日ムリだ』」

たかみな「やですよ、私。みんなが最後の、スッゴイキレイなのになるじゃないですかみんな。本当神々しい。あれになりたいんですよ。なりたいのに1曲目から号泣してたらもう終わってますからね。ヘトヘト」

秋元「多分もう、ぐしゃぐしゃだと思う」

たかみな「やだー!キレイに卒業したいよぉ」

秋元「いいじゃない。前田から始まってみんなドレスじゃん。俺、コレ(ジャージ)がいいと思うよ」

たかみな「やですよ!!ホント嫌!!ホントやだ~!!」

秋元「なんで?」

たかみな「嫌ですよ!!!」