スペシャル
本日の呼び出しメンバーは峯岸みなみ
みーちゃん(峯岸みなみ。以下、みーちゃん)「失礼しまーす」
たかみな「あ、どうも。来ましたね、ついに」
みーちゃん「来ちゃった」
たかみな「とっといたのよ、一応」
みーちゃん「えー!」
たかみな「後半にとっといたのよ」
みーちゃん「後半て、もう終わるの?」
たかみな「やっぱりさ卒業を控えてますから」
みーちゃん「そっか」
たかみな「この『たかみな総監督のお説教部屋』も、あと残り何回しかないなってなったときに『峯岸だな!』と」
みーちゃん「うん」
たかみな「どうも。いらっしゃいませ」
みーちゃん「よろしくお願いします」
たかみな「結構 最初の方ににゃんにゃん(小嶋陽菜)やったんだよ」※小嶋陽菜登場回はこちら
みーちゃん「あ、やったんだ!にゃんにゃん」
たかみな「やってるやってる」
みーちゃん「結構深い話とかしたの?」
たかみな「深い話しようとしたんだけど、やっぱり、あの“にゃんにゃん節”で若干すり抜けられるっていうかね。フワッとした感じにはなったよね」
みーちゃん「あー。なるほどね」
たかみな「でも今日はみーちゃんだから。大体ここに若手の子が来てくれるとね、なんか引き出したいし、聞きたいことあるんだけど、(みーちゃんには)特にないよね」
みーちゃん「引き出してよ!」
たかみな「へへへ(笑)」
みーちゃん「あるよ、まだ引きだし!多分」
たかみな「ほんと?」
みーちゃん「どっかに隠れてるよ、多分」
今日は何を話す…?
たかみな「結構この10年でみーちゃんのこと一応知ってるつもりだから。逆に何をね、みーちゃんがここで話したいかなっていうのを、実はさっき移動中に話したんだけど…何かある?」
みーちゃん「え!?…本当にさ、台本もなくて、『何話したい?』みたいに聞かれて。でも、今のAKB48についてとか若手については話したくないっていうね」
たかみな「そう、なんで?なんで?そこはさ、せっかくだから話したいじゃん。私からしたら」
みーちゃん「いやだよー!だってなんか…話題になっちゃうんだもん。ファンの人の間で」
2人の思い出を話したい
たかみな「ずっとね、『あたしなんかが若い子の未来について語っちゃいけない』とか言って、本当にネガティブよ」
みーちゃん「ヤダヤダ。叩かれるのが嫌だから。だから2人の思い出を永遠に話していきたい(笑)」
たかみな「やだよー!叩かれてナンボじゃない、我々はもう!」
みーちゃん「そうなの?(笑)」
たかみな「そうよ。やっぱり10年間でね、色んな矢をね、突き抜けてきましたけれども、こうやって生き残って来てるわけですから」
みーちゃん「そうね」
共に1期生の2人
たかみな「みーちゃんはね1期生として、同じですよ、今年10周年を迎えてく中で、山あり谷ありありましたけど、やっぱりチーム4を引っ張るキャプテンとして、すごい力を発揮したなって、私は思ってますよ」
みーちゃん「おー。そうね、やっぱり自分がそういう事をできると思ってなかったし」
たかみな「大人になったし、考え方が。昔からみーちゃんて若いけど大人みたいな感じのキャラクターだったじゃん。でもやっぱり私もいたし、引っ張ることとかをやってこなかったから心配な部分はあったんだけど、もってましたね!」
みーちゃん「実はやれたんですね」
たかみな「ははは!」
チーム4のキャプテンとして
みーちゃん「でも自分がすごく悩んでた時期にチーム4のキャプテンをやらせてもらうことになって、人ってがんばることがあるとこんなに夢中で時間が過ぎていくものなんだなってスゴイ思ったし。チームとして、応援してもらえるチームになったことがすごく嬉しくて」
たかみな「そうね、最近やっぱりね、“単推し”という1人のメンバーを推すっていう風潮があるなかで、グループを推していくっていうのは なかなかなかったからね」
みーちゃん「自分のファンの人が、私が『ハコ推ししてください』って『チーム4好きになってください』って言いすぎて、私のファン半分以上チーム4のメンバーに流れたんだよね」
たかみな「あははは!マジで?」
みーちゃん「ははは!流れましたね。もってかれましたね」
たかみな「見るからに?自分のファンの人がチーム4の他のメンバーに行った?」
みーちゃん「うん。行った!」
たかみな「そっかぁ」
みーちゃん「さっほー(岩立沙穂)、みーおん(向井地美音)、ゆいり(村山彩希)、あやか(岡田彩花)、こみはる(込山榛香)」
たかみな「いやいや名前めっちゃでてるやん!(笑)」
みーちゃん「もうね、行ったねみんな」
たかみな「そっか。それはみーちゃんへの愛もありつつ…」
みーちゃん「どうなんだろうね?忘れてる人もいると思う。私のこと」
たかみな「(爆笑)」
みーちゃん「ちょっと(心の)片隅に置いてくれてる人もいれば、完全に忘れちゃってる人もいるけど、でもなんか、それ嬉しいけどね。本望だけど」
たかみな「チームA、チームK、チームBやってる?」
みーちゃん「やったね」
たかみな「チームBもやってるんだよね。全チーム」
みーちゃん「そうだね」
たかみな「チーム4もやってきて」
みーちゃん「研究生もやって」
チームAに戻りたい?
たかみな「うん、そしてチームKでキャプテンになって。チームAにはいつか戻りたいですか?」
みーちゃん「あー。でもたかみな辞めちゃうならいいや」
たかみな「えぇ~!なんでよ?」
みーちゃん「チームAに行きたいというよりは、最後のチームがたかみなと陽菜と一緒だったら面白いなって、嬉しいなって思ったけど、でももう辞めちゃうだったらいいかな」
たかみな「えーマジかよぉ」
峯岸からお願いが…
みーちゃん「うーん。だから本当に今日はお願いがあって来たんですけど」
たかみな「え?な、どうしました?」
みーちゃん「本当にちょっと…卒業を…やめてもらえないかな」
たかみな「ちょっとごめんなさい、ははは!」
みーちゃん「本当に!本当に!」
たかみな「なんでよー!もう言っちゃったんだから。あとけっこう短いから、もう」
もうすぐ卒業する高橋みなみ
みーちゃん「自分の気持ちとしては大丈夫。会えるのわかってるし」
たかみな「そうだね」
みーちゃん「卒業メンバーでよくご飯行ったりするじゃない、今でも。だから“卒業”っていうものに免疫はついたし、自分は大丈夫なんだけどやっぱりAKB48にたかみながいないってこと考えたときにスゴイ不安」
たかみな「うーん」
みーちゃん「やっぱりどの現場に行っても、外のスタッフさんとかが『どうしたらいいですかね?』とか、『誰が話しますか?』とか、そういうのも全部たかみなに聞くじゃない」
たかみな「そうですね、ありがたいですけど」
みーちゃん「たかみながAKB48と外をつないでいるような感じだから、それもすごい不安だし」
高橋がAKB48と外の世界をつないでいる
たかみな「うーん、ま、不安ないって言ったらウソにはなるよね。やっぱり自分が10年間培ってきたものをこの1年で渡せって、結構 正直難しいところはあるじゃない。だから、あの…なんだろうね(涙声)」
みーちゃん「え?何急に!」
たかみな「やっぱり、みーちゃんがね、あの…うーん。やっぱ考えます。正直自分が最後出ていかなきゃいけないなって思ってたけど、こういう順番になってしまったのは申し訳なく思ってるし、にゃんにゃんだったりみーちゃんが自分の卒業も考えなきゃいけないけれど、グループのこと考えなきゃいけないじゃん。で、みーちゃんが例えば今後、自分の卒業を考えてやってかなきゃいけない中で、みーちゃんのためを思うとすぐに卒業しろとは言えない自分がいるわけよ。どっかで」
みーちゃん「うん」
たかみな「うん。やっぱり、(横山)由依に任せるところはたくさんあるし、指原(莉乃)がやってくれることもあるんだけど、正直にゃんにゃんとみーちゃんしか出来ないことがあるんだよね」
みーちゃん「うーん、でもそれは同期だからそう思うんだよ。多分今のファンの人は…」
たかみな「わかんないと思う、今のファンの人は。ごめんなさい。わかんないのは承知で言うけど、正直いなきゃいけない人っているんだよ、うん」
みーちゃん「それがたかみなだったと思うよ」
たかみな「うん。わかってはいる。ちょっとはわかってるよ。いたほうが安心だなとは思うんだけど。やっぱどっかで自分の先を見なきゃいけないっていうのもすごくわかってて。でもそれはにゃんにゃんにしてもみーちゃんにしても、他のメンバーにしてもそうだよね。まゆゆ(渡辺麻友)、ゆきりん(柏木由紀)にしたって自分がいたら、なんだろう、ちょっとはグループの支えになれるって。それは10年やってきた自分の自信だよね。みんなが言ってくれるのもわかる。みーちゃんだってチーム4のメンバーが『みーちゃん卒業したら嫌だよ』って言ってくれるように、私にだってみーちゃんが言ってくれたりだとか。他のメンバーが『たかみなさんいないの困ります』って言ってくれるのわかるんだけど、でもじゃあリアルに考えたときに30歳までAKB48をやれますかということになるんだよね。それは違うよねって。世代交代、そんな簡単に上手くいかないことだってリアルにわかってるけれども、行かなきゃいけないタイミングもある」
みーちゃん「うん」
たかみな「っていうのは自分で(卒業を)言ってわかった。言って自分が1年いる苦しさもわかった」
みーちゃん「まぁだから…あと2年も3年もAKB48にいるわけじゃないけどさ、やっぱり残りのAKB48生活も楽しみたいし」
たかみな「そうだね」
みーちゃん「やれることはやりたいし。でもやっぱりどこかでファンの人の温度差もあるなって感じちゃうし。私ができることっていうのは何だと思う?」
たかみな「ええええ(笑)えー?」
みーちゃん「どう頑張っていったらいいと思う?たかみながいなくなって」
たかみな「うん、そうだなー」
みーちゃん「たかみながいなくなって…」
たかみな「へへへ(笑)…うん」
みーちゃん「…誰も甘やかしてくれなくなったら、どうしたらいいかわからないから、その前にたかみなが言ってた言葉を思い出すことにするから」
たかみな「ははは」
みーちゃん「今、言葉を残してもらおう」
たかみな「え?今私に?」
みーちゃん「遺言」
たかみな「遺言?死んじゃうみたいじゃん」
みーちゃん「思い出すね。一人で辛くなったら」
峯岸の勝負はこれから
たかみな「でも一人ではないってことを本当にわかっててほしいなって思うし、みーちゃんが思ってるよりもできることがある。それは多分みんなのためもあるけど、自分のためだと思った方がすごくやりやすいなって思うんだよね。もちろん人のために、グループのために、自分の大切な後輩のためにやれるパワーもあるんだけど、どっかでやっぱり自分にちゃんと還って来てるっていうことがわかってさえいればがんばれるし。私もやっぱそうだよ。(篠田)麻里子様いなくなったりとかさ、他の人、例えば自分の同期が、大丈夫って言ってくれる人がみーちゃんとかにゃんにゃんとか、そして横山ぐらいになって、あと(宮澤)佐江ちゃんとかか、になってきてる。どんどん減ってくるとやっぱり苦しいよね。苦しさしかない時期がすっごくあったから。でも、ちゃんといる。ずっといるし。キツくなったらメールもするし電話もするし会えるし、メンバーではなくなるってことだけだから。仲間としてはみーちゃんに生き残ってほしいっていうのがマジな話じゃん。よく話すじゃん。『みんな幸せになりたいね』っていう。でもそんなに甘くない。自分でもすごく思ってるし、こっからが勝負だし。で、みーちゃんの勝負はキツいけどここからだと思った方が絶対いいと私は思う。私と、もしにゃんにゃんがいなくなった時が、みーちゃんのマジな勝負時だと思うんだよね。でも10年やって来たのは確かだから。これだけは。腑に落ちませんか?」
みーちゃん「ううん。大丈夫」
たかみな「そう、10年。こっからどうなるかだね」
みーちゃん「ね」
たかみな「深いお話になりました」
みーちゃん「長い、長いねこの先」
たかみな「そうね」
みーちゃん「10年後もこんな感じそうじゃない?私たちさ、いっつも悩んでるじゃん。もうずっと」
たかみな「はは!10年、四六時中悩んでるよね!一緒に泣いてますし」
みーちゃん「なんかいっつもこんな感じだから、多分10年後も同じようなこと言ってるんだろうなとは思う」
たかみな「そうね。じゃ10年後、もう一度ここで」
みーちゃん「あはっ(笑)同窓会」
たかみな「同窓会しましょ。ちょっと(セットを)ボロボロにしてさ(笑)10年経ったねーっていうのをやりましょう」
みーちゃん「やりたいですね」