主にアナウンス室に在籍するアナウンサーが、趣味や仕事、日常の中で出会ったちょっといい話などを、思い思いに分かりやすい「ことば」でつづっていきます。


投稿者 吉田真人アナ

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芝居小屋をたずねて

2019年04月26日 09:00

アナウンサーの吉田真人です。

新年度も引き続き、Eテレの「にっぽんの芸能」「チョイス@病気になったとき」を担当します。どうぞよろしくお願いします!

先日、私の赴任地でもあった岐阜へ「にっぽんの芸能」のロケで行ってきました。

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風情がありますよね~。
こちらは岐阜県の東部、中津川市の加子母という地区にある木造の芝居小屋「かしも明治座」です。その名の通り、明治27年に建てられた芝居小屋で120年以上の歴史を誇ります。
私も岐阜放送局時代に何度も取材に伺ったことがある思い出深い場所です。

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中はご覧のとおり。
1階の客席は枡形に区切られ、観客たちは床に座って鑑賞します。舞台との距離も近いのですが、隣の人たちの距離もとても近いんです(笑)他のお客さんとの会話が弾むのも芝居小屋ならではです。
はりには樹齢400年といわれる木が使われているこの立派な空間ですが、なんと当時の地元の人たちがお金を出しあって建てたというのだから驚きです。

岐阜県は地元の人たちによって演じられる芝居(地元では地歌舞伎と呼びます)が盛んで、「かしも明治座」でも地元の人たちによる公演が定期的に行われています。
現在、地芝居(地歌舞伎)の保存団体は全国におよそ200ありますが、そのうち最多のおよそ30団体が岐阜県にあるということで、いかに岐阜が芝居の盛んな土地かおわかりいただけると思います。

今回取材したのは、歌舞伎俳優・中村七之助さんの舞踊公演。
実は、「かしも明治座」は七之助さんの亡きお父様、十八代目中村勘三郎さんが襲名披露公演を行った場所であり、現在は七之助さんが名誉館主を務めているという、親子にとって非常にゆかりの深い劇場でもあるのです。

さて、先日、再び中村七之助さんが出演される公演を見に、またまた芝居小屋に行ってきました!

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今度は、香川県の琴平町にある旧金毘羅大芝居「金丸座」です。
こちらは、天保6年(1835年)に建てられた芝居小屋です。
ここで毎年春に行われる「四国こんぴら歌舞伎大芝居」を鑑賞してきました。

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天井には出演している俳優それぞれの家紋が描かれた提灯「顔見世提灯」が吊られています。この家紋のデザインがシンプルながらも屋号の特徴をよくあらわしていてお洒落なんです。

芝居小屋はそれぞれ個性があって面白い場所です。いつか全国の芝居小屋を制覇したいと思っています!

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夜もとてもいい雰囲気でした。

芝居小屋、娯楽の原点を感じられてオススメです!


それでは、クイズをどうぞ!


投稿者 吉田真人アナ

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舞台の魅力

2018年05月18日 09:00

3月から東京のアナウンス室に参りました吉田真人(まこと)です。
この春からEテレの『にっぽんの芸能』の司会と『チョイス@病気になったとき』のリポーターを担当しています。

前任地の大阪放送局時代に文楽など古典芸能にすっかり魅了され、休みのたびに舞台を鑑賞する生活を送っています。本物の芸に触れることが、今や一番のリフレッシュ法です。

舞台は見るのも「立つ」のも大好きです。

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これは、去年出演したピアノのコンサートでのひとコマです。

ピアノを始めたのは4歳の時。以来、生活の中心にはいつもピアノがありました。
(実は番組でも何度かピアノを演奏する機会があり、過去には「あさイチ」のスタジオで披露したことも)
大学進学で実家を離れてからはしばらくピアノから遠ざかっていましたが、大阪でおよそ10年ぶりに再開しました。
関西に住む社会人のピアノ愛好家たちのサークルに誘われたことがきっかけでした。メンバーは年齢も職業も様々。しかし、共通の趣味のもとに集まっているので本当に仲が良く、初めて住む関西にすぐ馴染むことができたのは皆さんのおかげです。

サークルの活動は結構本格的で、年に数回ホールを貸し切ってコンサートを開いていました。仕事の合間を縫っての練習は大変なこともあり本番前は音を上げることも・・・。
それでも続けていたのは、「舞台の魅力」があったからです。
ステージで演奏するのはやはり格別です。自分の奏でた音がホール内に反響し、まるでシャワーのように降り注いでくるのは「快感」です。そして、演奏をしている最中、ふと音楽を通じて客席とまるで会話をしているような感覚が訪れる瞬間があります。まさにこの瞬間が舞台の魅力だと思います。

観客として舞台を見に行った時も、舞台上の役者や演奏者となんだか会話をしているような感覚になることがあります。表現のキャッチボールとでもいうのでしょうか。伝えたいことが伝わってくる、そんな呼応し合うドキドキ感が、私が舞台に魅了される一番の理由かもしれません。

『にっぽんの芸能』は、一緒に司会をつとめる俳優の石田ひかりさんやスタッフの皆さんとともに、そんな舞台の魅力をどうすれば視聴者のみなさんに感じていただけるか日々模索しながらお伝えしています。この番組が劇場へ足を運ぶきっかけになれば最高に嬉しいです!

最後にとっておきの思い出を!

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このケーキは、東京に転勤する時にピアノサークルの皆さんがサプライズで用意してくれたものです!

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ピアノを弾いている私をモデルにしたというデコレーションが!!

舞台でもこんな余裕の表情で弾けるぐらいうまくなりたいな(笑)