主にアナウンス室に在籍するアナウンサーが、趣味や仕事、日常の中で出会ったちょっといい話などを、思い思いに分かりやすい「ことば」でつづっていきます。


投稿者 三上弥アナ

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『知識を深める』

2017年01月27日 09:00

三上弥です。みかみ・わたる、と読みます。

「弥」生=「三」月の「上」旬生まれです。
「弥」は人名漢字に含まれていて、もともと「わたる」という読みがあります。
「隅々まで広く行き渡る、久しい、いよいよ、ますます」といった意味があって、
各地の地名や神社などに残る「弥栄(やさか、いやさか)」という名称は象徴の1つです。

しかし、社会人になるまで、
名前を初対面で正しく読んでくれた人は、記憶に残る限り2人しかいません。
アナウンサーになってから自分自身が電話で対応した問い合わせでは、
「弥」の読み方をめぐって夫婦間で「議論」になっているので
正解を教えてほしいというケースが、2件ありました。

これまで主にニュースの仕事にかかわってきました。
情報を伝えるときは、背景や歴史を知っていると役立つという実感があります。

知識を深める01
「NHKニュース」から

アナウンサー、記者、カメラマン、ディレクターなど職種を問わず、
現場で取材経験を積むうちに、ある事柄に精通する場合もあるでしょう。
出会った人の話、映像、書物などを通じて、知識を深めることもあるかと思います。
新聞を継続して丹念に読んだり、ニュース・情報番組をよく見たりして、
知識や表現力の向上に励んでいる人も少なくありません。
先輩・同期・後輩からも多岐にわたる事柄を学んできました。

こうしたことに加え、最近、ふと役立っていると感じたのが、
小学生のときクラスで集めるのがはやった郵便切手です。
いま収集しているわけではないので、「偶然の産物」とも言えます。

知識を深める02
昭和の切手

昔も今もこれからも、大きな行事や節目があると、切手が発行されることがあります。
多くの切手には、絵や写真とともに、年号が記されています。
デザインも凝っているので、主要な出来事や節目が、視覚として印象に残っているのです。
民営化まで、郵便事業は総務省・郵政省・逓信省といった「国」が担っていたので、
国民的・国家的な行事や出来事は、かなりの割合で切手の題材になりました。

特に、日本の戦後史については、「普通切手とは別に発行された切手」をたどっていくと、
図案・年号とともに自身の記憶に残っていることに気付きました。
同時に、時代ごとの紙質、裏糊の質、印刷技術の変遷も見て取れます。

知識を深める03
平成28年11月 「NHKニュース おはよう日本」 国立劇場半世紀 名優支えた舞台裏

切手は、記憶について最近気づいた一例です。
この記事を読んでいる人にも、きっと、自分自身の知識を豊かにしているものがあるでしょう。

今後も伝え手としての知識を深めて、表現力を向上させていきたいと考えています。