主にアナウンス室に在籍するアナウンサーが、趣味や仕事、日常の中で出会ったちょっといい話などを、思い思いに分かりやすい「ことば」でつづっていきます。


投稿者 廣田直敬アナ

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声優に挑戦! のつもりが・・・

2020年06月19日 09:00

廣田直敬です。
「おはよう日本」のリポートの声だけ担当することもあるのですが、このところ、普段なら担当できない仕事を経験しました。
「15秒番組PR」のナレーションです。

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<思いのほか広いスタジオ>

面食らったのが15秒につめこむ情報の量。1時間を超える長さの番組をなるべく短いコメントにして、「〇月〇日〇曜日、〇時からEテレで」と、放送日時とメディアを最後に言ったら、15秒なんてあっという間です。
リハーサルで15秒に入りきらない。「コメントを短く・・・なんてできないですよねぇ、ギリギリ削ってこれですもんねぇ。頑張ります!」と何度も繰り返し収録すると、ちょっとした甘噛みでも目立つのでさらにやり直し。
新人アナウンサーの研修に行ったときは「速く読んで詰め込む、なんてことは、してはいけません」「速く読んでもゆっくり聞こえるのがプロです」なぁんて偉そうなことを言っているのに、自分でも簡単にはできないのです。

大型連休には特別番組も増えるので、その分PRの収録数も増え、4時間で20本収録、ということもありました。
ピンとこないかも知れませんが、本数そのものよりも、「最新の新型コロナウイルスの情報」の直後に、「愛くるしい猫」、などと違う内容のものが続くと、段々と頭が切り替わらなくなってくるのです。
プロの端くれとして、猫が気持ちよさそうに寝転がっている映像には、のどかな調子でナレーションを入れたいのですが、これが難しくて・・・。
新人アナウンサーに「自分では変えたつもりでも、聞いている人には分からない程度にしか変わっていないものです」「恥ずかしがらずに、思い切って変えてみよう!」などと言っていた自分が恥ずかしくなりました。
自分の声の15秒PRが2~3本続けて流れると、「それで声のトーンを変えたつもりか?中途半端だ!!」と自分を叱り飛ばしたくなりました。
後輩には偉そうに言う前に、もっと腕を磨かなければ、ということに気付き、反省しきりでした。

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<ドイツ製の高性能マイクは、息を吸う音まで拾うので細心の注意を払います>