主にアナウンス室に在籍するアナウンサーが、趣味や仕事、日常の中で出会ったちょっといい話などを、思い思いに分かりやすい「ことば」でつづっていきます。


投稿者 鎌倉千秋アナ

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トイレのお話

投稿日:2018年04月27日 09:00

クロ現+を担当している鎌倉千秋です。
皆さん"トイレ革命"と聞いたら何を想像されますか?

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先日の放送では、日本、中国、インドのトイレ大変革について取り上げました。国ごとに革命の段階は異なりますが、目指すゴールには共通点も。
私も上海へ取材に行ってきました。

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かつて中国の公衆トイレは、"ニーハオトイレ"などと呼ばれました。汚く、臭く、隣りの人と顔を合わせる「ニーハオ」状態。私も地方ロケで何度も遭遇しました。しかし、その中国で"革命"が。しかも、習近平国家主席の大号令で。

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実際に取材した上海でNO.1人気のトイレでは、吹き抜け天井にファンが心地よく回り、辺りには石鹸の香りがほのかに漂っていました。無料配布の備品も豊富でした。専門家は、「トイレは都市と農村の格差の象徴。経済が以前のような高成長ではない中、人民に豊かさの実感を具体的に与えるものがトイレである」とその政治的な背景を語りました。

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インドでは家にトイレが無く、外に出た少女が犯罪に遭うという事件が起きています。トイレは「個人の尊厳」を守る場所でもあり、中国では「厠所是文明的窗口((トイレは文明の窓)」という言葉をよく聞き、市民の公共意識の目覚めを目にしました。

改めて「トイレ文化は一日にして成らず」。まず安心安全を与え、次に生活の豊かさを与え、さらに多様性を容れた文化の質を与える―そんな世界トイレ革命のフロンティアをきっと日本は走るのでしょう。

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たかがトイレ、されどトイレ―。
ちなみに、スタジオではみんな便器に座って真面目に語り合いました。
安定の座り心地でした。
番組リンク
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4114/