今年は〇〇イヤー!
2020年02月07日 09:00
『サイエンスZERO』の司会と
『あさイチ』のリポーターを担当している森田洋平です。
今年は、何といっても、オリンピック・パラリンピックイヤー!
夏が待ち遠しい、という方も多いのではないでしょうか。
でも、実はもう一つ、
今年は、世界中の誰もが知る
あの人物のメモリアルイヤーであることをご存じでしょうか。
そう、楽聖・ベートーベン!
生誕250年の記念の年なのです。
なぜ、そんな話を始めたかといいますと、
史上初めてベートーベンの曲が演奏された
『ウィーンフィル ニューイヤーコンサート』を
現地ウィーンからお伝えしたからです。
会場のウィーン楽友協会、
その目の前に設置した特設スタジオからの生放送を
去年に引き続き担当させていただきました。
写真右下に見えるスタジオを拡大すると、こんな感じ。
ガラス張りのコンテナなのですが、
実はこれ、番組プロデューサーが
おととしの番組の準備を進めていたときに、
とある自動車展示会場で見かけて、
「スタジオに使える!」とひらめいたものなんだそうです。
中に入ると、
ガラス越しに
楽友協会の美しい建物や、入り口前の賑わいを見ることができます。
今年は、去年と少し角度を変えて
より建物を見えやすくしたのですが、
いかがだったでしょうか。
ところで、ウィーンと日本の時差は8時間あります。
日本が8時間早く年を越すのですが、
ウィーンはその瞬間、まだ午後4時。
放送前日、準備を進めている時間帯です。
でも、日本人スタッフばかりのコンテナ内では、
皆、手を止めて
衛星回線で日本から送られてくる映像に見入っていました。
小さなモニターに映し出されているのは、
そう、『ゆく年くる年』。
遠く離れていても、時差が8時間あっても、
やっぱり日本の年越しを感じていたかったんですね。
そして迎えた2020年、ベートーベンイヤー!
ウィーンフィルは、
ベートーベンの9つの交響曲を
全て演奏することになっています。
NHKでもベートーベンの記念番組を続々と放送する予定です。
どうぞお楽しみに!!
「かんぼこ」って何?!
2020年02月14日 09:00
全国の美味しい食べ物をご紹介する「うまいッ!」
身近な野菜や果物、魚介や肉類のみならず、産地でわずかしか取れないもの、
ほとんどが地元で消費されている「幻」ともいえるものなどなど。
食材の魅力を1つ1つ語りだしたら止まりません・・・
番組を担当して3年、「スマ」「香川本鷹」「天草大王」「はなっこりー」など、初めて耳にする食材にも出会いました。
次回の主役もそんな1つ。
「かんぼこ」です。
長崎名物のちゃんぽんや皿うどんにも欠かせない、
存在感を発揮している「かんぼこ」といえば、そう「かまぼこ」です。
長崎では、お正月などに食べる板付きのかまぼこも、ちくわも、揚げかまぼこも
みんな「かんぼこ」と呼ぶんです。
種類も豊富で、長崎市が日本一"かんぼこLove"な土地であるという調査結果があるほど、食卓に欠かせないそうです。
今回ご紹介する「揚げかんぼこ」は、
「100%〇〇」にこだわったジューシーであじの濃いもの。
作り方にもとことんこだわった逸品でした。
(〇〇は長崎県が漁獲量日本一の魚とのこと)
番組ではこの「かんぼこ」を使ったアレンジ料理も登場。
私は揚げかまぼこを甘辛く炒めるのが好きなのですが、
ご紹介するのは洋食です。
美味しくて、作り方も簡単。お子さんもきっと喜びます。
かまぼこのベストパートナーはわさびと醤油だけではありませんよ~
さて、
「うまいッ!」のスタジオには、地域から旬のアナウンサーもやってきます。
今回は長崎放送局の1年生、武田健太アナウンサー。
司会の天野ひろゆきさんに、そして全国の皆さまに「かんぼこ」の魅力を伝えるべく熱き思いでやってきました。
うまいッ!食材に何年も向き合っている生産者のみなさんの情熱や愛情、努力に毎回心打たれますが、後輩のキラキラした目、一生懸命さは私に刺激とパワーを与えてくれていると実感するこのごろ。
2000年に入局した私・・・フレッシュな気持ちを忘れず今年も頑張ります。
冬の軽井沢で〇〇三昧
2020年02月21日 09:00
今月、長野県の軽井沢町に行ってきました。
リゾート地でゆっくり!と言いたいところですが・・・もちろん仕事です。
平昌オリンピックでの日本の活躍もあり、さらに人気が高まった「カーリング」。
今年度の国内チャンピオンを決める「日本選手権」の中継でした。
今回の会場は、軽井沢町の軽井沢アイスパークです。
カーリング専用の通年型リンクで、2013年にオープンしました。
普段から、地元の大会はもちろん、練習場所などとして親しまれています。
テレビ中継では、1つの試合に絞って放送していますが、
実は、試合が行われるシートはこれだけあります。
日本選手権では4つのシートを使い、同時に複数の試合を行うことができます。
NHKでは、予選リーグから毎日2試合、決勝までの8日間で合計16試合を放送しました。
放送も長期間でしたが、選手はもっと大変です。
各チーム、基本的には1日2試合、ないし1試合を戦います。
第1試合が朝9時から始まり、最後の試合は、遅いときで夜9時ごろ終わります。
それを毎日繰り返すので、体力、気力が求められます。
選手たちが投げるストーンも、赤と黄色8個ずつのセットがシートの数だけあります。
1つのストーンは直径が約30cm。重さは約20kgもあります。
このストーンを、的となる円「ハウス」に向けて投げるのですが・・・
写真の手前の位置から、「奥」にわずかに見えているハウスを狙うのです。
ちなみに、シートのタテの長さは約45m。
こんなに遠くに見えている的をめがけているにもかかわらず、
選手たちは正確に中心へとストーンを運んでいくのです。
生で見ると、よりそのすごさを実感します!
ハウスは両サイドにあり、エンド(野球でいうイニング)ごとに行ったり来たりを繰り返します。
今回の日本選手権は、早くも2022年北京オリンピックにつながる大会となりました。
日本は男女とも、まだオリンピックの出場権は獲得していませんが、
今年と来年の日本選手権で「連覇」したチームは、オリンピックの日本代表に内定します。
オリンピックにつながる大会、さらには熱心なファンが多い軽井沢での開催ということもあり、
連日多くのファンで盛り上がりました。
女子の優勝チーム「ロコ・ソラーレ」は、このあと3月中旬に開幕する世界選手権に出場します。
世界選手権では、順位に応じて各国にポイントが与えられます。ここで多くのポイントを獲得できれば、
北京オリンピック出場権獲得にも近付きます。
(残念ながら、男子は、世界最終予選で敗退したため、今年の世界選手権に出場することはできません。)
NHKでは、女子の世界選手権も連日お伝えします。
今年は、カーリングの本場「カナダ」での開催です。
今回の日本選手権を見逃してしまったという方は、是非、世界選手権の放送でカーリングの魅力を
感じて頂ければと思います。
大会は、3月14日~3月22日まで、カナダのプリンスジョージで開かれます。
令和最初の・・・
2020年02月28日 09:00
年始のお休みに、長崎の祖父母の家に家族で帰省しました。
久しぶりの長崎です。
かねていってみたいと思っていたところに行ってきました
かきに、ほたて!
諫早市小長井町のかき小屋です。
長崎で勤務していた時、取材した方から「あそこのかきが一番おいしいと思う!」と教えていただいたのですが、
なかなか足を運ぶ機会がありませんでした。
炭火で焼くかきはぷりっとして、格別。
ぎゅっと味が詰まっていて、噛めば噛むほど磯の香りと甘さが広がります。
至福のひと時でした。
その後は福岡へ。
令和ゆかりの、この場所に行くためです。
坂本八幡宮です。
境内には令和の記念碑が。
多くの人が記念撮影をしていました。
刻まれているのは、「令和」の典拠となった『万葉集』、梅花の歌32首の序文。
「初春の令月にして気淑く風和ぎ梅は鏡前の粉を披き欄は珮後の香を薫らす」
その序文に続く歌は、奈良時代の初め、当時の大宰府の長官、大伴旅人の邸宅で開かれた「梅花の宴」で詠まれたということです。
その宴の舞台については諸説あるそうですが、その一つが坂本八幡宮付近だとされています。
平日にもかかわらず、参拝者が長い列をつくっていました。
令和の平穏な世の中を願って、静かに手を合わせました。
そして、福岡で忘れてはいけないのが・・・
ごまさばに、博多うどん!
博多区にある承天寺には「饂飩蕎麦発祥之地」の碑があり、中国から穀物を粉にする水車の技術が伝えられたとされているんです。
博多うどんは麺が柔らかく、だしを吸ってもちもちとした食感が特徴。
私は、以前はコシがあるうどんの方が好きだったのですが、
福岡局に勤務して初めて頂いてからは、もっぱら博多うどん派になりました。
なかなか東京では味わえないのが、残念なところです・・・。
長崎・福岡という思い出の地でたっぷり充電。
2020年、充実した年にできるよう頑張ります!