主にアナウンス室に在籍するアナウンサーが、趣味や仕事、日常の中で出会ったちょっといい話などを、思い思いに分かりやすい「ことば」でつづっていきます。


投稿者 深川仁志アナ

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ラジオ文芸館 「小さなレストラン」 北杜夫著

2017年03月02日 15:00

3月4日(土) ラジオ第1 午前8:05~8:45

アナウンサーの語りと音響効果で構成する“聞く短編小説” ラジオ文芸館
今週末は、高松放送局の深川仁志アナウンサーが担当します。
朗読するのは、北杜夫の『小さなレストラン』です。

ラジオ文芸館 「小さなレストラン」 北杜夫著

歯の治療中の私は、家から徒歩15分の歯科への道すがら、一軒のほんの小さなレストランを見つける。
ショーウインドーに並ぶ料理に並々ならぬ興味を抱くものの、扉には「本日休店」という木札が下がっていた。
その後も、店を気にしつつ歯の治療を続けたが、道中では相変わらず「本日休店」の札がかかる。
そんなある日、目に入った「只今準備中」に胸を躍らせ、歯科での治療後、店へと向かった。
期待と不安を抱えレストランの扉を開くと、そこは見るからに安食堂。
店で一番高価な「ビフテキ」を注文するが、果たしてその味は…。

以下、深川アナウンサーの話です。
小学校2年生のときに、北杜夫さんの児童書を手にして以来ファンとなり、
学生時代も北杜夫作品を読み続けてきました。
今回の作品は「小さなレストラン」。
誰もが経験したことのある、街の中でそれまで意識しなかった店が妙に気にかかり足を運んでみる、
という内容です。
主人公は歯科通いをしている作家で、観察眼に優れ、何かと周囲の様子を分析したがる…。
今回、私のイメージした主人公は、まさに北さんご本人でした。
調べてみると、意外にも北杜夫作品はラジオ文芸館では初登場ということが分かりました。
私の敬愛する北杜夫作品が文芸館をお聞きのみなさま、
そして平成23年に亡くなられた北杜夫さんご本人に届くことを願っています。」

ラジオ文芸館 「小さなレストラン」 北杜夫著02

深川仁志アナウンサーが担当するラジオ文芸館の放送日時です。
3月4日(土) ラジオ第1 午前8時5分~8時45分
どうぞお聞きください。

ラジオ文芸館ホームページ


投稿者 片山千恵子アナ

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踊れるアナウンサー

2017年03月03日 09:00

こんにちは、片山千恵子です。
日曜朝放送の「サキどり」や、木曜夜の「所さん!大変ですよ」、
クイズ番組「リアル日本人(3月28日夜10時・総合で放送予定)などを担当しています。

もうひとつ、時折担当しているのが古典芸能関係の番組。

わたくし、こう見えて(?)日本舞踊の師範であります。
実はアナウンサー歴より、日本舞踊歴の方が長い!!
アナウンサーはまだ10年に満たないほどのキャリアですが、
日本舞踊は25年…いや、気付いたら始めてから30年が経ちました。
自分でもびっくり!

日本舞踊を踊ると、いつもの片山と違うように見える、と言われます。
それもそうでしょう。
まず見た目が、相当変化します。
例えば・・・

【通常の着物姿】(「リアル日本人」のお正月特番のときのもの)
踊れるアナウンサー01

これが・・・

【日本舞踊公演での姿】
踊れるアナウンサー02

これ、もはや誰だかわからないですよね。私です、念のため。

今は「古典芸能への招待」や、「趣味どきっ!」(2,3月放送分)では、
初心者向けに歌舞伎の入門番組を担当しています。
「趣味どきっ!」は、歌舞伎俳優・中村獅童さんが案内役で、
これまで歌舞伎を見たことがない方、初心者向けに歌舞伎の魅力を紹介しています。

アナウンス室でも「伝統文化勉強会」というものを開いていて、
定期的に勉強会を開いたり、さまざまなジャンルの芸能について情報共有したりしています。
ある雑談の中から、・・・
「日本舞踊って、どう見ていいかわからない」「楽しみ方が知りたい」
「そもそも、日舞ってなに?」というお声が。

確かに、ニュースや番組で取り上げられる機会は多くはない日本舞踊。
でも歌舞伎の中でも「舞踊」は欠かせない要素ですし、おとなの嗜みとして知っておいて損はない!
ということで、「超入門!日本舞踊」という勉強会をアナウンス室で開催することになりました。

先輩からのひと声で、まさかの講師担当はわたくし。
基本の「き」から、ちょっと知っていると自慢できる通なことまで、今勉強会に向けて準備中です。
好きなジャンルをもう一度、基礎から見つめなおすって何だかいい機会ですよね。
自分の経験もちょっと振り返ってみようと探してみると、
例えば5歳の時に演じた、牛若丸の役。

踊れるアナウンサー03

なりきってます(笑)

難しいように見えて、ひとつひとつの振りには意味があって、
現代の人でも理解できる恋愛模様や、人情ものなど、ストーリーがあるんです
ストーリー性が薄いものでも、絵画を見るかのように、
見た目、美しさを楽しむこともできます。

ちょっとでもその魅力が伝わるよう、アナウンサーで知識を共有して、
そしてみなさんに番組でその魅力をお伝えできるよう、がんばります!


投稿者 北郷三穂子アナ

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ラジオ文芸館 「天国のベル」石田衣良 著

2017年03月07日 12:00

3月11日(土) ラジオ第1 午前8:05~8:45

アナウンサーの語りと音響効果で構成する“聞く短編小説” ラジオ文芸館
今週末は、神戸放送局の北郷三穂子アナウンサーが担当します。
朗読するのは、石田衣良の『天国のベル』です。そのあらすじです。

ある朝、突然耳が聞こえなくなった息子。
母親の尚美は、病院で心因性の難聴であること、
そしてなぜか「電話のベル」の音だけは聞こえるということを知る。
2年前、事故で夫を失ってから、一人で必死に2人の子どもを育ててきた尚美。
気晴らしになればと、病院で知り合った家族に誘われて家族旅行に出る。
旅先の部屋で、息子が突如とりあげた電話。
そして、その電話を置いた後、息子が語り出した言葉は、
生前知ることができなかった亡くなった夫の気持ち、そして家族へのメッセージを伝えるものだった。

以下、北郷アナウンサーの話です。
初めて担当するラジオ文芸館。大阪放送局の先輩、杉浦圭子アナウンサーに指導してもらいました。
ラジオ文芸館 「天国のベル」01
(左から杉浦アナ、私、音響効果・佐藤職員、音声・和田職員)

ラジオ文芸館 「天国のベル」02
(手に持ったカップや紙、ペンは、効果音の収録に使いました)

今回朗読した「天国のベル」は、石田衣良さんが、2001年、大阪で起きた児童殺傷事件の後、
遺された子どもたちにエールを送りたいと考え、様々な喪失によって止まってしまった
時間が再び流れ出すときを描いた短編小説集のうちの一作です。
作品の終盤「曇り空や、雨降りに耐え続ければ、
死者からでさえこんな素敵な贈りものをもらうことがあるのだ」という一節があります。
私は、この一節を読んだ時、東日本大震災で亡くなった南相馬の叔父と
叔母がプレゼントしてくれた子ども服が浮かびました。
10年前、生まれたばかりの私の娘へと送ってくれた何枚かの服の中には、
サイズが110や130など大き目のものもありました。
今になってようやくそれらの服がちょうど着られるようになった子どもたちの姿を見る時、
叔父と叔母が、亡くなった今も成長を祝福し、子育てを支えてくれているような気がします。
もちろん叔父も叔母もまさか自分があのような形で、あんなに早く亡くなるなんて思っていなかったと思いますが。
作品の中で“死者からの贈り物”が何だったのか・・・は、放送をお聞き頂ければと思います。

ラジオ文芸館 「天国のベル」03

北郷三穂子アナウンサーが担当するラジオ文芸館の放送日時です。
3月11日(土) ラジオ第1 午前8時5分~8時45分
どうぞお聞きください。

○  ラジオ文芸館ホームページ
東日本大震災から6年。ラジオ第1では、『これまで』と『これから』を見つめ、考える番組を多数、放送します。くわしくはこちらから。
ラジオ第1ホームページ


投稿者 遠藤亮アナ

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"あの日"を忘れない 朗読で語り継ぐ震災

2017年03月09日 12:00

3月11日(土) ラジオ第1 午後10:10~11:00

東日本大震災で被災された方々の詩や手記には、
ふるさとや大切な人を失った苦しさやつらさがつづられています。
作品の中には震災から6年の歳月で、これまで表現できなかった心境も著されるようになりました。

“あの日”を忘れない 朗読で語り継ぐ震災01

宮城県出身の声優・山寺宏一さんやアナウンサーの朗読でお送りします。
スタジオには、被災地で演奏活動を行ってきたピアニストの小山実稚恵さんもお迎えします。

“あの日”を忘れない 朗読で語り継ぐ震災02

朗読担当の中條誠子アナウンサー
“あの日”を忘れない 朗読で語り継ぐ震災03

「“あの日”を忘れない 朗読で語り継ぐ震災」の放送日時です。
3月11日(土) ラジオ第1 午後10:10~11:00
どうぞお聞きください。

東日本大震災から6年。ラジオ第1では、『これまで』と『これから』を見つめ、考える番組を多数、放送します。
くわしくはこちらから。
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投稿者 兼清麻美アナ

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わたしの中継現場

2017年03月10日 09:00

こんにちは、兼清麻美です。国会中継を担当しています。
あの国会中継のどこにアナウンサーの仕事があるの?
と思われる方も多いと思いますが、
実は、中継の間ずっと放送席にスタンバイしているアナウンサーがいるのです。

質問をする国会議員の会派と名前、テーマなどをコンパクトにまとめて
コメントしたり、審議が中断した時には、今何が起きているのかを実況したり、
記者解説を交えて進行したり、そんな仕事です。

気が付けば足かけ17年・・・。2度の育児休職と大阪局勤務時を除いては、ずっと国会担当です。
自衛隊イラク派遣、郵政民営化、耐震偽装問題、
閣僚や総理大臣の辞任、政権交代、選挙、組閣、TPP、安保法・・・
日本が変わる節目となる出来事、歴史に残る場面を中継し続けてきました。

わたしの中継現場02

一方で、国会議事堂にはわたしの子育ての歴史も刻まれています。
発熱の連絡を受け何度もここから保育園に迎えに行ったこと、
学校で大けがをして救急車で運ばれた病院に直行したこと、
朝子供が起きるよりも早く出勤するので国会議事堂前から必ず電話で「いってらっしゃい」を言うこと・・・。
今は背丈も追い抜かれすっかり手がかからなくなりましたが、
仕事が終わった瞬間から晩ごはんの段取りが頭に浮かぶ生活は変わっていません。
国会中継は、女性アナウンサーの仕事の中では本当に地味ですが、
現場の最前線に立つこの仕事と子育てが両立できていることが私はとても幸せです。

できればずっとやっていたいなぁ~。
おばあちゃんアナウンサーになっても。


投稿者 有働 由美子アナ

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今日は一日"失恋ソング"三昧

2017年03月15日 12:00

3月20日(月・春分の日) NHK-FM
午後0:15~6:50(前半) 午後7:20~10:45(後半)

さまざまな音楽のジャンルから一種類のジャンルだけにスポットを当てて、
祝日の一日たっぷり堪能してもらう「今日は一日○○三昧」。
春は、職場では異動や転勤、学校では卒業があり、別れの季節。
大きな失恋を経験してしまった人も少なくないでしょう。

そこで、「今日は一日“失恋ソング”三昧」を10時間にわたり生放送。
全国のリスナーの皆さんから、心に残る「失恋ソング」のリクエストをメールや
ツイッターで募集し、時間の許す限り紹介していきます。

この番組は、有働由美子アナウンサーが企画。進行役も本人が務めます。
「わかれうた」(中島みゆき)、「春なのに」(柏原芳恵)など昭和のヒット曲から、
「会いたくて 会いたくて」(西野カナ)など平成のナンバーまで幅広く特集します。
また番組の一部はNHKふれあいホールから公開生放送でお伝えする予定です。

今日は一日“失恋ソング”三昧01

有働アナウンサーの意気込みです。
「三昧担当するなら、失恋ソングと決めていました。
10時間どっぷりつかって泣いて笑って、すっきりと明日を向ける番組にしたいと思っています。」

今日は一日“失恋ソング”三昧02

【ゲスト】石田ゆり子、柏原芳恵、牧瀬里穂、北原ミレイ、しゃもじ、はなわ、大塚明子、中野信子
【司会】有働由美子
【朗読】森田美由紀、黒崎めぐみ

豪華ゲストにご出演いただく予定です。決まり次第、番組ホームページにて発表します。
どうぞお聞きください。

春は別れの季節…今日は一日“失恋ソング”三昧 ホームページ
リクエスト&メッセージはこちら


投稿者 浅井 僚馬アナ

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宇宙とスーパーボウル

2017年03月17日 09:00

こんにちは、主にスポーツ中継を担当している浅井僚馬です。
今年2月にアメリカンフットボールNFLの頂上決戦、
スーパーボウルの中継に行ってきました。

アメリカ国内の視聴率が40%を超える全米最大のスポーツイベント。
しかも今回は、一時アトランタ・ファルコンズに25点差をつけられた
ニューイングランド・ペイトリオッツが猛烈な追い上げで同点に追いつき、
史上初の延長戦にもつれ込んで逆転勝ちという、歴史に残る一戦になりました。
7万人を超えるスタジアムの観客だけでなく、街全体がこの試合に向けて大いに盛り上がった1週間でした。

スーパーボウル中継01

その開催地となったのがアメリカ南部の町、ヒューストン。
「こちらヒューストン、応答せよ」のフレーズでおなじみ、ジョンソン宇宙センターがある宇宙都市です。
試合の前々日、ある方を訪ねてきました。

スーパーボウル中継02
宇宙飛行士の野口聡一さん。

2005年に宇宙初飛行、2009~2010年にかけては約5か月半、
国際宇宙ステーションに長期滞在しました。
現在も今後の飛行に向けてヒューストンで訓練をつんでいます。
その野口さん、実は大学時代にアメリカンフットボール部に所属、今でも大のアメフトファンなんです。
野口さんの今の活動とスーパーボウルに向けての展望を聞いたところ…。

スーパーボウル中継03

話が止まらない!地元ヒューストン・テキサンズのファンという野口さん、
テキサンズの今シーズンの戦いぶりへの評価・不満にはじまり、
最近の戦術のトレンド、選手の移籍の動向など、なかなかスーパーボウルの話までたどり着きません(笑)。
語り口は冷静そのものなんですが、内に秘めた熱さを沸々と感じる、そんな野口さんのお話に圧倒されました。
で、肝心のスーパーボウル、不躾にもいきなり「予想スコア」を伺ったところ、
「うーん31対28でペイトリオッツ。ファルコンズの攻撃力はすごいけど、
したたかなペイトリオッツが最後は来るでしょう」とのコメント。
実際のスコアは…34対28でペイトリオッツ!しかも試合展開までほぼピタリ。まさに脱帽です。

スーパーボウル中継04

そんな野口さんが今度楽しみにしているのが、MLB=メジャーリーグの開幕。
ヒューストン・アストロズには青木宣親選手が新加入しました。
日本選手の活躍が励みになるという野口さん。
春からのMLB、秋からのNFL、そして火星を目指すNASAの活動にも注目してください!


投稿者 阿部 渉アナ

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100年インタビュー 時は待ってくれない「アーティスト 小田和正」

2017年03月17日 12:00

3月20日(月・春分の日) BSプレミアム 午後9:00~10:30

100年インタビュー 時は待ってくれない01

日本を代表するアーティスト、小田和正さん。69歳。
高校の同級生と結成した「オフコース」で1970年にデビュー。
「さよなら」「愛を止めないで」などヒット曲を連発しますが、89年解散。
その後はソロ活動に入ります。
91年に発表した「ラブ・ストーリーは突然に」が270万枚を超える大ヒットを記録。
長年、第一線で活躍し続ける小田さんの音楽との向き合い方や生き方に深く迫ります。

聞き手の阿部アナウンサーの意気込みです。
中学時代、「オフコース」と出会いました。
当時は歌番組が好きで、見たり聴いたりしていたのですが、
初めて小田さんの声を聴いた時、衝撃を受けました。
あの透明感ある声が、切ないメロディにのって、心に迫ってきました。
以来どっぷりとハマり、大学では、「オフコース愛好会」というサークルに入りました。
独学でギターやピアノを練習し、コピーバンドをやったこともありました。

収録の後にご本人にもお話ししたのですが、武道館コンサートでの出来事です。
小田さんは「Yes-No」という曲で、毎回タンバリンを客席に投げてプレゼントするのですが、
私はなんとそれをゲットできたんです!飛んできたんですよ!!
私の宝物です。
今回、私にとっては一世一代のインタビューでしたが、
小田さんは、思っていた以上に気さくにお話ししてくださいました。
さりげない言い方なのに、どの言葉にも説得力と重みがありました。
そして「純粋に音楽がお好きなんだな」と、あらゆるお話から感じました。
メロディや歌詞のつくり方も話してくださったので、
小田さんの世界観の深い部分に触れることができると思います。
番組の最後に「100年後の日本人へのメッセージ」をいただいたのですが、それが見どころです。
小田さんが「風を感じながらしゃべりたい」とおっしゃったので、屋外で撮影を行ったのですが、
世の中のあらゆることを内包したようなメッセージで…。
私も涙しました。

100年インタビュー 時は待ってくれない02

ぜひ、ご覧ください!

100年インタビュー


投稿者 江藤泰彦アナ

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ラジオ文芸館 「日曜日の新郎たち」 吉田修一 著

2017年03月23日 12:00

3月25日(土)ラジオ第1 午前8:05~8:45

アナウンサーの語りと音響効果で構成する“聞く短編小説” ラジオ文芸館
今週末は、甲府放送局の江藤泰彦アナウンサーが担当します。
朗読する作品は、吉田修一の『日曜日の新郎たち』、そのあらすじです。

親類の結婚式で九州から上京してきた父が、主人公の男性に「東京見物」に連れて行けと言い出す。
観光などに全く興味がなく、絵にかいたような九州男児だった父。
3年前に母が他界して、頑固者だった父はすっかり変わった。
披露宴で酔いつぶれて帰ってきた父は「忘れようとすればするほど忘れられん」とつぶやく。
主人公も、かつて事故で亡くした婚約者のことをいまも忘れられない。
突然の死に打ちひしがれていたとき、父が不器用ながら励ましてくれたことを思い出す。
婚約者を亡くした主人公の男性と、連れ合いを亡くした頑固な父との心の交流の物語。

担当した江藤アナウンサーの話です。
吉田さんの小説には要所要所に、出身地の長崎弁が出てきます。
この小説の舞台は東京ですが、登場人物のほとんどが九州人(明言していませんが、言葉づかいの感じでは長崎人)
で、方言たっぷりです。
同じ長崎出身の私としては、この方言をラジオ文芸館でやってみたい、とずっと温めていた作品です。
“長崎弁ネイティブ”として恥ずかしくないよう頑張ったつもりですが、いかがでしょうか…?
主人公の父が、また絵にかいたような九州男児です。
頑固で無骨な中ににじむ不器用な優しさが人間臭く描かれ、
「故郷のお父さんたちって、こんな感じだなあ」と懐かしくなります。
小説には、それぞれに事情のある「新郎たち」が登場します。
新たな家庭を築く人、伴侶を失ったかつての新郎、そして目前で新郎になれなかった人…。
父と息子のやりとりを通して、「大切な人とともにある」とは
どういうことかというメッセージが、じんわりと伝わってきます。
読み終えた後、実家に電話したくなる、そんな作品です。

ラジオ文芸館 「日曜日の新郎たち」01

江藤泰彦アナウンサーが担当するラジオ文芸館の放送日時です。
3月25日(土) ラジオ第1 午前8時5分~8時45分
どうぞお聞きください。

ラジオ文芸館ホームページ


投稿者 中野淳アナ

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開幕まで1年!

2017年03月24日 09:00

こんにちは、4月からEテレ『ハートネットTV』を担当する中野淳です。
去年、リオパラリンピックを現地で取材し、パラスポーツや
バリアフリー事情をこれまで以上に発信していきたいと思っています。
パラリンピックと言えば「東京」が注目されがちですが、
忘れてほしくないのが来年の「ピョンチャン」。
冬季競技の魅力に迫ろうと、
開幕1年前に韓国で開かれたテスト大会を取材してきました。

「東京」に向けて!01

ソウルから車で3時間。
韓国北部にあるピョンチャンは国内有数の冬のリゾート地なのですが、雪がほとんどない…。
試合会場は人工雪で作られていました。
町ではオリンピック・パラリンピックのシンボルマークやPRをあまり見かけません。
現地の人に聞くと「大統領の問題で揺れていて、五輪やパラリンピックへの関心はまだ低い」という声も。
ホテルや選手村など施設はまだ建設中。ここからの盛り上がりを期待したいです。

「東京」に向けて!02

この日はアルペンスキーの滑降を取材。
写真は僕と同じ福島県出身の鈴木猛史選手(28)です。
小学2年生のときに交通事故で両足を失った鈴木選手は、
1本のスキー板にシートが固定された「チェアスキー」に乗り、
卓越したバランス感覚でコースを攻略していきます。
滑降では時速100キロに達することも。
前回のソチ大会は滑降で銅メダル、回転で金メダルを獲りましたが、
「チャンピオンだと思ったのはその瞬間だけ」ときっぱり。
頂点を極めたフォームも見直しています。

「東京」に向けて!03

鈴木選手は体の一部ともいえるチェアスキーの改良も重ねています。
こちらは2月の国内合宿の様子ですが、背もたれが異なるシートを数種類用意して、
よりフィットする形を探っていました。
さらに、シートとスキー板の間にはサスペンションがついていて、
種目やゲレンデの状態によってバネの硬さを毎回調整するんです。
メカニックのスタッフが選手の滑った感覚を聞いてネジを回す姿はまるでモータスポーツのよう。
選手の技術とメカニックがかみ合って初めてハイパフォーマンスが生まれる。
そんなチームプレーも見どころです。

「東京」に向けて!04

ピョンチャンのテスト大会で見事、金メダルを獲得した鈴木選手。
「ピョンチャンは東京につなげるチャンス。
活躍して、東京の選手たちに刺激を与えたい」という言葉に、
こちらも魅力を発信していかなければと、気持ちを新たにしました。


投稿者 石井かおるアナ

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「一本の道」は人生に通じる!?

2017年03月31日 09:00

こんにちは!この春入局30年になりました石井かおるです。
転勤を繰り返しながらも、ここまで何とかやってこられたのは、
ひとえにこれまで出会ってきた方たちのおかげです。

出会いと言えば、旅。
この節目の時期に、番組でスペイン・バスク地方を旅してきました。
バスクと聞いてどんなことを思いますか?
ベレー帽発祥の地、ピカソの絵「ゲルニカ」、
かのフランシスコ・ザビエルのふるさと・・・。
みんな正解です。
こうして挙げてゆくと親しみを感じてきませんか?

今回のミッションは、BSプレミアムで月に1回放送されている「一本の道」と言う番組です。
ただの旅ではありません。
ひたすら歩き貫く旅です。旅をするのは、アナウンサーと日本語が話せる地元の方。
6日間かけて72キロ、独特の文化を持つバスク地方を山から海へ、自然やくらしの営みを感じる旅をしました。

「一本の道」は人生に通じる!?01
まだまだ元気。歩き始めて初日、民宿のカップルと。右端は、共に歩いたイニャキさん(パン職人・一児の父)

72キロを続けて歩くなんて人生初。しかも、事前取材は一切なし。
長年アナウンサーと言う仕事をしてきたせいか、
案内されるとはいえ、初めての土地で予備知識を持たないままと言うのが不安。
身構えていましたが、歩くほどに変化が!
肉体と精神が反比例することを実感しました(どういうことかは番組で)。

「一本の道」は人生に通じる!?02
5日目。カラ元気の2人。ユーカリの森で。

素直な気持ちになれば、いろんなことが見えてくるし、いろんな人たちと結ばれてゆくのです。
歩く時々休憩、歩く歩く時々森に遊ぶ、そして歩く歩く歩く時々歌う。
で、気づいたらゴールに!

「一本の道」は人生に通じる!?03
6日目。もう姿は見せられません。

時には、こんな絶景のご褒美も。眼下に望むベルメオの港町。山も海もバスク。
どんな結末が待っていたのかはお楽しみ。
放送は、BSプレミアム 4月25日(火)午後10時~11時です。