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植物の観察〜根

 土の中で伸びて水や養分を吸収する根。水などは道管を通って茎へ、さらに葉へと運ばれていく。道管の配置は根と茎で異なり、茎と根の間には移行部がある。では、ダイコンやカブではどの部分を食べているのだろうか。移行部のわかりやすい植物と比較しながら、ダイコンなどを観察し、根のつくりについて調べる。

images 1.根のつくり
対応単元 : 植物のからだ 植物のなかま 生物のふえ方
: 細胞 生殖と発生 植物の反応
カブとダイコン。2種類の野菜を比べてみます。
ダイコンの表面には、小さなくぼみがあります。
カブの表面には、くぼみがなくなめらかです。どうしてこのように違うのでしょうか?
野菜を観察して、植物の根を調べます。
ビニールハウスの中で白い花がたくさん咲いています。
これはダイコンの花です。種を採るために花を咲かせたのです。
地面に顔を出したダイコンから、茎が立ち上がり、その先に花が付いています。
春、海岸などでダイコンとそっくりな花を見ることがあります。
これはハマダイコン。栽培されていたダイコンが、野生化したものだとも言われています。
ハマダイコンの根を掘り出してみます。
茎とつながっているのは1本の太い根、主根です。
主根から細い根が出ています。側根です。
何本も横に出る側根は、主根が伸びる方向に並んでいます。
側根の列は、主根の両側にあります。
ダイコンと比べてみましょう。
ダイコンの表面にあるくぼみは、縦に並んでいます。
このくぼみの列は、ダイコンの両側にあります。ハマダイコンの側根の出方と同じです。
ダイコンのくぼみを探すと、側根が見つかることがあります。
側根の名残は、ダイコンの中にも見ることができます。
ダイコンの切り口です。観察しやすいようにトルイジンブルーで染色しました。
青く染まっているのは、主に道管です。
ダイコンの中央からくぼみに向けて道管が通っています。
一方、これはハマダイコン。
ハマダイコンでも、主根から側根に向かって道管が伸びています。
主根と側根の道管は、つながっているのです。

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images 2.根と茎
対応単元 : 植物のからだ 植物のなかま
: 細胞 植物の反応
ダイコンのくぼみは、側根があった跡でした。
ところが、上の方にはくぼみがありません。
中のつくりにも、違いがあるのでしょうか?
画面右は、くぼみがあるところの切り口です。青い点は、道管の断面。
何本もの道管が放射線状に並んでいます。
左は、くぼみのない、上の方です。
道管は、網目模様を描いて並んでいます。
道管の並び方が、ダイコンの上と下で異なるようです。
わかりやすい植物で、道管の様子を見ます。これはピーマンの苗。
主根からは、たくさんの側根が出ています。
その上を見ると。まず2枚の子葉。そしてその上から普通の葉が出ます。
側根が出るところが、ピーマンの根です。
これは根の切り口。青く染まった道管は、中央に集まっています。
大きく丸い穴が道管です。
これは茎。道管は、中央にはなく、輪のように並んでいます。
大きい穴が道管です。
このように、根と茎では道管の並び方が違うのです。
では、根と茎の道管は、どのようにつながっているのでしょうか? 葉の下から根までの切り口を順に見ていくと、茎では、輪のように並んでいた 道管が、下に行くにしたがって、少しずつ中央に集まっています。
縦に切りました。横に張り出しているのは、子葉があったところ。
茎から根に向かうに従い、道管は、外側から中央に集まっていきます。
植物のからだには、このように根でも茎でもない部分があるのです。
もう一度、ダイコンを見ましょう。
ダイコンの一番上には、たくさんの葉がついています。
葉を取り去ります。すると、しんが残ります。これがダイコンの茎です。
画面左は茎の切り口。青く染まった道管は、中央にはなく、周りに輪のように並んでいます。
右は、根の切り口。同じダイコンでも茎と根では、道管の並び方が異なります。
ダイコンの上の方、くぼみがない部分では、道管は根とも茎とも違う並び方をしています。
ここは、根と茎をつなぐ部分だったのです。
では、カブはどの部分を食べているのでしょうか?
丸いカブの下から伸びているのが、主根。 主根からは、さらに細い側根が出ています。大きくふくらんだ所には、側根は見つかりません。
カブは、根ではなく、根と茎の間が太くなったものなのです。
地面の下で大きくなり、「根菜類」とまとめられている野菜。
しかし、植物として見ると、食べている部分は根だけとは限らないのです。

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